先日、Twitterから気になったブロガーさんのブログを色々見てまわっている時に
『https://○○.xsrv.jp』というアドレスで運営されているブログを見かけました。
もしこれと同じことが起きていて、それを意図的に行っているわけではない場合
WordPressをインストールする場所が間違っているので、修正が必要になります。
この○○.xsrv.jpはエックスサーバー利用者の初期ドメインと呼ばれるもので
エックスサーバーに登録する際に決めたサーバーIDと以下の関係にあります。
サーバーIDと初期ドメインの関係(例)
サーバーID | 初期ドメイン |
---|---|
xs123456 | xs123456.xsrv.jp |
サーバーIDは半角英数小文字で3~12文字以内であれば自由に設定が可能です。
設定したっけ…?という方も、エックスサーバー登録時に必ず設定しています。
↓ここで設定しました↓
この初期ドメインは、通常の.comような独自ドメインと同じように利用でき
そちらにWordPressをインストールすると『https://○○.xsrv.jp』になります。
今回は.xsrv.jpの基礎知識と誤って使ってしまった場合の対処法をまとめます。
xsrv.jpとは?(エックスサーバー)
『xsrv.jp』は、調べるとエックスサーバー会員の初期ドメインの一部と分かりますが
『xsrv.jp』自体は、エックスサーバー株式会社が管理している独自ドメインです。
WHOIS情報を調べると、xsrv.jpは2006年2月に登録されていることが確認できます。
我々エックスサーバー利用者には、そのxsrv.jpにそれぞれのサーバーIDを付け加えた
○○.xsrv.jpというサブドメインが1つずつ与えられ、そちらを自由に使うことが可能です。
自由にと書きましたが、エックスサーバーと契約中のみ利用できるドメインになります。
ここで重要なのは以下の3点です。
- xsrv.jpはエックスサーバーが管理する独自ドメインである
- エックスサーバー利用者はそのサブドメイン(○○.xsrv.jp)を利用できる
- サブドメインの先頭部分は会員登録時に決めるサーバーIDである
つまり、xsrv.jpというマンションの一室の番号が、○○.xsrv.jpになると考えましょう。
そして○○.xsrv.jpを初期ドメインと呼び、使おうとすればサイトの作成にも利用できます。
https://○○.xsrv.jpになるのはどんな時?
記事の先頭の話に戻りますが、先日『https://○○.xsrv.jp』のサイトを見かけました。
これは、自分の初期ドメインにWordPressをインストールしてしまったことが原因です。
エックスサーバーでは、WordPressのインストールはサーバーパネルから行います。
↓サーバーパネル↓
そして、WordPress簡単インストールのメニューからインストールができるのですが
ここで、表示されているドメイン一覧から初期ドメイン(○○.xsrv.jp)を選んでしまうと
○○.xsrv.jpにWordPressがインストールされ、サイトがhttps://○○.xsrv.jpになります。
通常、WordPressをインストールしたいのは○○.com等の自分だけの独自ドメインです。
ここでおさらいですが
『○○.xsrv.jp』はエックスサーバーが管理する独自ドメイン『xsrv.jp』のサブドメインです。
『○○.com』のような自分だけの独自ドメインを使うのが、通常のブログ運営になります。
ですので、本当なら自分だけの独自ドメインにWordPressをインストールする必要があります。
例えば当ブログの場合は『aoto-yuzuto.tech』にWordPressをインストールして使っています。
xsrv.jpでサイトを作るメリットとデメリット
ここまでの内容は○○.xsrv.jpでサイトを作るのは推奨しないといった内容でしたが
ここまでの意味を理解した上で、xsrv.jpを何かに利用するのであれば問題ありません。
以下の記事で解説していますので、そちらも参考にxsrv.jpの運用を考えてみてください。
簡単に説明すると○○.xsrv.jpを使うことは以下のようなメリット・デメリットがあります。
- テストサイトが作れる
- メールアドレスが作れる
- 使い方によってはログイン情報が洩れる
- 限定ドメインなので通常のブログ運営には不向き
例えばメールアドレスにすると、サーバーIDがメールのやり取りをした相手にバレるので
サーバーパネルやファイルマネージャなどへのログインIDを教えることになります。
また、○○.xsrv.jpのようなサブドメインではGoogleアドセンスも利用できません。
ちなみに自分は○○.xsrv.jpをサイト運営にもメールアドレスにも使っていません。
ですが、テスト的な環境のサイトを作りたいだけなら、使用しても良いでしょう。
https://○○.xsrv.jpになっている時の対処法
もし、意図的ではないミスによってhttps://○○.xsrv.jpでブログを始めてしまった場合
以下の記事でご紹介している記事や内容を参考にしながら、ドメインを変更しましょう。
もし記事数がまだ少ない場合は、新しいドメインに改めてWordPressをインストールして
https://○○.xsrv.jpで書いてしまった記事を1つずつ地道に移して古いブログを削除します。
①独自ドメインを追加
サイトアドレスを
- https://xs123456.xsrv.jp から
- https://abc.com のように
独自ドメインに変更したい場合
まずはサーバーパネルのドメイン設定から『abc.com』を新たに追加してください。
新たに追加できた、もしくは既に追加済みであった場合は次の手順に進みます。
②WordPressを独自ドメインにインストール
サーバーパネルのメニューから、WordPress簡単インストールに進みましょう。
すると、初期ドメイン+追加済みの独自ドメインの一覧の中から選択できますので
WordPressをインストールしたい独自ドメインを選択&インストールしてください。
これでxs123456.xsrv.jpとabc.comの両方にサイトが置かれている状態になります。
③xs123456.xsrv.jpのサイトからabc.comに記事を移す
あとはxs123456.xsrv.jpのサイトからabc.comのサイトに記事を移してあげましょう。
記事を移す方法は、データベースやサーバーから一括で移していく方法もありますが
難易度が高い作業なので、記事が少ない場合は普通にコピペをすれば良いでしょう。
そして、https://xs123456.xsrv.jpからはWordPressを最後に削除すれば完了です。
『WordPress 削除』のように検索して、ヒットした記事を参考に作業しましょう。
最終的にabc.comのみにWordPressが残って入ればドメイン変更は完了です。
それに加えて
- http⇒httpsにする
(無料独自SSL設定) - httpsのみでサイトを表示
(常時SSL化)
この2つを行うことで、そのドメインのサイトを常時httpsのサイトにできます。
①https化とはhttp+SSL(暗号化通信)でサイトのセキュリティを高めることです。
②常時SSL化とは、httpへのアクセスをhttpsへ転送してhttpsのみ表示することです。
これからのブログ運営では、サイトを常時httpsにすることはほぼ必須の作業です。
エックスサーバー公式サイトで、それぞれのやり方について解説されています。
xsrv.jpまとめ(エックスサーバー)
こちらではエックスサーバーの初期ドメイン『○○.xsrv.jp』についてまとめました。
- xsrv.jpはエックスサーバーが管理する独自ドメイン
- サーバーID.xsrv.jpは各会員が使えるサブドメイン
そして、サーバーID.xsrv.jpのようなサブドメインは、初期ドメインと呼ばれます。
初期ドメインは、サイト運営にも使えますが、あまり使うメリットがないものです。
通常のブログ運営で使うのは、自分が取得した独自ドメインであると覚えましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。